– 8/19 (月) – (11日目)
いよいよこの日はフェリーに乗る日です。
苫小牧に16:30必着。
本当は十勝の牧場などによりながら苫小牧を目指す予定でしたが、前日の車の故障が気になり、無理せず最短距離で苫小牧を目指すことに。
時間に余裕をもって、ゆっくり且つ確実にフェリーに乗ることを目標に、進むことを選択したわけです。
幸いお天気にも恵まれ、ここちよいドライブ日和。
不安な気持ちも、この天気に癒され、着実に進んでいきます。
苫小牧まで約半分に差し掛かるころ、車のためにも休憩をとろうと思いPAを調べます。
数キロ先にあることを確認して、進んでいる途中のことでした…
気になるバタバタ音。
以前にも聞いたことがある音でした。
実は僕、以前にも別の車でタイミングベルトが切れたことがあり、その時の音と一緒だったんです…
音が聞こえたあと、しばらくしてバッテリーランプが点灯し、ハンドルが一気に重くなって…
愛車のユーロバンがこの旅の限界を叫んだ瞬間でした。
幸いだったのは、直ぐ目の前がPAだったということ。
そのままPAに入ってとりあえず車を止めて、ロードサービスを呼びました。
30〜40分くらい待ったでしょうか。
長いようで短い時間。
みんなで冷静にならなければいけない時間。
妻は占冠の方たちが作っている『タッチウッド』というやすらぎのお守りをみんなに買ってくれました。
上の娘は、「大丈夫、大丈夫!」とみんなに声を掛けて、「なんとかするしかないもんね」と言いながら下の娘の面倒を見てくれていました。
知らず知らずの間に、この長い旅の間に、みんなは一つにまとまり成長していたのだと思います。
僕が各方面に連絡を取り車の処理方法を検討している間に、みんなは電車での移動を想定して荷物をまとめ直すという作業をしてくれました。
そして、しばらくするとレッカー業者さんが来てくれました。
いろいろ相談した結果、まずは北海道にて車を修理してから、あとで車を送る手配をすることになりました。
残念ですが、ここでユーロバンとはさよならです。
下の娘が、車と一緒に帰りたいと言って泣いていた時は、僕も泣きそうでした。
僕自身も、家族に旅の達成感を感じてもらいたかった。
そのためにも、万全の準備をしたくて、出発前に車の点検整備を出してしたくらいですから…
まさかエアコンが壊れて、その壊れたエアコンがこんな悪さをするとは、想像もできませんでした。
でも、こんな出来事を含めて『旅』なんですよね。
僕たち家族も、なかなか出来ない旅の経験をさせてもらいました…
ここからは、短くて新しい旅がスタートです。
車のことはあとは帰ってからということで、とにかくフェリーの出発にしっかり間に合うように気を引き締めます。
「しむかっぷ」という駅が出発点。
ちなみに、こんな位置関係。
富良野までは車だと一本道で約50kmくらいです。
ホームに立ってみると、何となく気持ちが吹っ切れたような気がしました。
スーパーとかちで千歳に向かい、そのあと乗り換えて苫小牧へ向かいます。
このサンフラワー号を見たとき、そしてサンフラワー号に乗って荷物を置いたとき、すごくホッとした感覚は今でも覚えています。
あとは、大洗まで約18時間の旅を満喫するだけです。
さよなら北海道。
そして、少しだけ待っててね、ユーロバン…
18:45分にサンフラワー号は予定通り苫小牧を出発しました。
– 8/20(火) – (12日目)※最終日
朝起きて窓を開ける。
当然ですが、海の上。
穏やかな海のおかげで、フェリーの旅も楽しむことができました。
上の娘だけは、ちょっとだけ辛そうでしたけど…
フェリーのなかでは、ゆっくりとご飯を食べて、みんなでトランプをしたりと、のんびりとすごしてきました。
午後1:30ころ、大洗に到着。
「曇り気味のお天気で、正直助かった。」
到着してフェリーを降りる時にそう思ったのですが、外に出てみたら蒸し暑い…
やはりそんなに甘くないですよね。
北海道の最後の方は涼しくて長袖を着た日もあったくらいでしたから、やはりギャップがありました…
大洗から電車を乗り継いで葉山に着いたのは18時くらいだったかと思います。
家に荷物を置いて、僕たちは葉山の海を眺めながらいつものLAH Beachさんで夕食を食べました。
長い長い旅はこれで終わりです。
このブログには書ききれなかったこともあり、僕たち家族には本当に本当にたくさんの想い出ができました。
そして、
旅は楽しい分だけ大変なことがある。
旅は大変なことがある分だけ楽しいことがある。
ということを学びました。
今はユーロバンの修理の段取りをやっています。
早くユーロバンを修理して、葉山に戻してあげて、また新たな旅の計画を練りたいですね。
次はどこに行こうかな…
0 件のコメント:
コメントを投稿