10月 15, 2018

形見のベンツ。




突然ですが、僕はベンツに乗ることになりました。



父の形見が僕のところにきました。

父は、外車のセダンに乗ってみたいと言っていたので、

僕が車屋さんにお願いして、

中古ではありますが程度の良い車を探してもらったのです。

車種は車屋さんと父とで話しをしてベンツのCクラスに決めました。

車が届いてからの父は、とても嬉しそうでした。

そのお気に入りのベンツで月に1度ゴルフに行くのが楽しみでした。

それ以外では、母と買い物に出かけたり、

時には葉山に遊びにきたりと、

父の大切な相棒でした。

ベンツはなんとなく成功者の象徴のようなイメージが

どうしてもあるような気がして、

僕はまず選ぶことが無い車種でした。

正直僕の偏見だと思います。

でも決して上辺だけの車ではなく、

乗ってみると走りはしっかりしているし、

とても小回りも利いて、それは使いやすく乗りやすい車でした。

高齢となった父にはコンパクトで且つ乗りやすい車が良かったのだと思います。



そんな父の大切な車ではありますが、

僕はやっぱりベンツは使いこなせないし、

ましてやセダンでは仕事にも使いにくいと思い、

闘病中の父とも話して売却をすることにしていました。

かれこれ半年間は欲しい方を探していたかと思います。

その間、2人の方より欲しいというお話しを頂きましたが、

各々の事情によりお話しが流れてしまったのです。

正直2人ともお話しが流れるとは思ってもいなかったので、

ちょっとびっくりしました。



その時、なんとなく思ったんです…



これだけ話しが進まないということは、

まだ父が乗りたかったのかな…と。

家族でも話しをしました。

妻や娘たちと話しをしました。

みんなの答えは一つでした。

「やっぱりまだおじいちゃん乗りたかったんじゃないかな」と。

だから、僕が乗り続けていた方が良いのではないか…と。



ちょうどその頃、

春から新しく相棒として頑張ってくれていたVOLVO V70が

新しい乗り手が決まっており、

そのことも決断する為のきっかけとなったとは思います。

これも縁かな…と。



僕は、ベンツには縁遠いと思っていました。

というか、ベンツには乗ってはいけないと思っていました。

それは先ほどにも書きましたが、

ベンツは成功者の象徴のようなイメージがどうしてもあったので、

僕が仕事で乗っていると良くないのではないかと思っていたからです。

正直迷いました。

本当に乗るべきかと。

でも、決めました。

父が残した物で、唯一僕が受け継げる物。

この車を乗ることに決めました。












でもやっぱり、そのままでは乗る自身が持てませんでした。

どうしても、僕には不釣り合いなような気がして、

そのまま走らせる自身が持てませんでした。



ということで、この父の形見であるベンツ Cクラス セダンを

僕なりのベンツ Cクラス セダンにしてみれば

乗り継げるのではないかと発想を転換し、

「仕事でもキャンプでもフル活用できる仕様」をコンセプトとして、

良い意味のドレスダウンを試みました。

お願いしたのは、東京にあるcardrobe!さんでした。

車のアウトドアスタイリングの事例もあり、

きっと僕のイメージを掴んでもらえると思いご相談しました。

お会いして僕の想いを伝えて、

いろいろと意見交換をさせてもらって、

とても満足いく仕上がりとなりました。

これなら、僕も使いたい!と思えるベンツ Cクラスになりました。




















ちょっと父も呆れているかな(笑)

皆さん、これからこの相棒をよろしくお願い致します…






FORTUNE FAVORS CHEERFUL HOMES
=笑う門には福来たる


LIFE+ARCHITECT.CO.,LTD
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